道真公の知恵を授かり必勝・合格!
学問の神様といえば菅原道真公。道真公を祀る北野天満宮は、全国に数ある天満宮の総社としての風格を漂わせながらも、来る人拒まず、その知恵を御利益として別け隔てなく与えてくださいます。
道真公は、幼いころから詩を作ったり、文才にすぐれていたと伝えられています。あまり身分が高くない生まれながらも、その才覚から、宇多天皇や醍醐天皇に気に入られて、右大臣の位までのぼりつめるという大出世を果たしました。ところがライバルの藤原時代に嫉まれて、陰謀によって太宰府に流され、まもなくこの世を去りました。
しかし、それから後、時平一族を不幸が次々とおそい、都にも落雷などの異変が相次いで起こりました。「これは道具の祟りにちがいない」と恐れられるようになり、その霊を鎮めるために、この社に祀られることになったそうです。こうしたことから「天神さん」と親しまれ、またとりわけ賢い神さまとして、合格祈願に訪れる受験生たちが祈る神さまになられたのだそうです。
道真公は都を離れる際、「東風吹かば匂いおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」という歌を残しています。彼の愛した梅の花は今も北野天満宮の境内に咲き誇り、それはまるで道真公が訪れる多くの人々の人生の春を祝福しているかのようです。