魔除けに効く星の神紋 安倍晴明の力で家内安全
一条戻り橋の傍に位置する晴明神社は、その名の通り、陰陽師 安倍晴明を祀る神社として広く知られています。晴明は天文陰陽博士として朝廷に仕え、今日の生活の基準となっている年中行事、暦術、占法などを定めた陰陽道の祖。一条戻り橋に封じ込めた式神(精霊)を自由に操ったり、移りゆく星や雲を見て宮中の異変を予知したと伝えられています。その霊感にあやかり方除守護、病気平癒などの信仰を集めるようになりました。古くから火災除けの神としても知られ、毎年六月二十六日の火災除祈願祭では、当日の祈祷の後、護符が授与されています。
晴明神社の神紋である星印は俗に晴明桔梗印といい、陰陽道に用いる祈祷呪符のひとつです。天地五行(木・火・土・金・水)を形どり、宇宙万物の除災清浄をあらわしているとされていいますが、この紋は西洋で魔除けの印とされている五芒星とも重なり、何か神秘的なものを感じさせます。
境内にある井戸は「晴明水」といって、この霊水を飲むと悪病難疾を平癒すると信じられています。また、晴明の教えをひくという人生相談も人気が高く、自らの未来を占いに訪れる人々が絶えないスポットです。